活動日記
ナフサ危機
中東での紛争が、1ヶ月を過ぎて石油製品の不足が心配されていて、その中でも“ナフサ危機”が深刻です。
ナフサは原油からつくられる石油製品の一種で、ここからエチレンやプロピレンなどがつくられ、さらにプラスチック、合成繊維、合成ゴム、合成洗剤、塗料などが精製されます。つまり、ナフサはガソリンのように目立つ存在ではないのですが、実は私たちの暮らしのかなり深い場所を支えている材料です。
しかも日本は、ナフサの調達を45%も中東に依存しています。今回のように中東情勢が悪化すると、ガソリンだけでなく、プラスチックや樹脂の原料が無くなる恐れがあります。
現在、石油の備蓄は240日分、しかし、ナフサの備蓄は20日分と言われていますので、このまま原油の輸入がストップしてしまえば、工業だけでなく農業や医療、住宅分野へ深刻な影響を与えます。
例えば、①「食料品の包装回り」:カップ麺、お菓子などの包装やキャップなど ②「化粧品・日用品の容器」:シャンプーや洗剤などの容器 ③「ゴミ袋・包装フィルム」:農業用フィルムや各種包装フィルムなど ④「衣類やスポーツ用品」:ワイシャツやスポーツ用品に使われる合成樹脂など ⑤「家電や電子機器」:パソコンや携帯電話、大型テレビなど ⑥「自動車部品」:パンパー、内装、タイヤなど ⑦「住宅関連備品、塗装・接着剤・補修材」:住宅のトイレやお風呂そして補修・内装材料など ⑧「医療機器・材料」:透析回路や手術時に使う廃液容器など
このように、「ガソリン」は個人で車の使用を控える事で消費を抑える事が出来ますが、「ナフサ」は私たちの生活の中でなくてはならない物が多く代表品がありません。
アメリカ・イスラエルとイランの紛争が、日本から遠い中東での紛争ではなく、私達の日々の生活に大きな影響を与えている事を理解すると同時に、日本政府も一日も早い「停戦合意」が実現するよう努力すべきです。

