活動日記
ステルス増税

最近、「ステルス増税」という言葉が盛んに使われています。ステルス増税とは、国民が気付かないように、広く薄く搾り取る税金の事を言います。
「はたらけど はたらけど 猶(なお)わがくらし楽にならざり ぢっと手を見る」は、明治時代に石川啄木が歌ったものですが、現在も多くの国民がこのような心境だと思います。ステルス増税の例をあげれば、①森林環境税が、昨年の6月から住民税に年間1000円が加算されました。②復興特別税は、2013年から所得税に2.1%上乗せさせられています。これは、当初20125年で徴収期間が終了する予定でしたが、2037年まで延長されました。③贈与税は、結婚・子育て資金を一括贈与する場合、1000万円まで設けられていた“非課税枠”が廃止されます。
極めつけは④“子育て支援金”です。これは、岸田政権で提唱された「異次元の少子化対策」の財源として2026年から徴収が始まります。年間1万2000円が医療保険料に上乗せされます。そして、これは明らかな増税ですが“支援金”という名称の為に、税金でも社会保険料でもなく国民負担率に含まれないのです。正に、ステルス(見えない)増税の典型です。
その他、現役世代に影響の大きい“退職金の控除額の縮小”を始め、専業主婦の年金保険料の控除廃止、通勤手当に課税等など“ステルス増税”が検討されています。
ところで、政府は2025年の税収が78兆4400億円と6年連続最高値を更新する見込みと胸を張っています。(予算案は115兆5415億円です) しかし、このステレス増税の為に国民の懐と我慢は限界に来ています。
以前もブログで書きましたが、国民負担率(所得に対する税金と社会保障料の割合)は1975年が33.3%でしたが、2023年は53.9%と確実に上昇しています。
日本の現状は、正に「高負担で低福祉国家」と言っても過言ではありません。国民の生活を向上させる政党に政権をゆだねる時です。国民の一人ひとりがこのように自民党政権の“ステルス増税”によって苦しい生活を強いられている事を知り、夏の参議院選挙できっちりと審判をくだす事が大事です。