活動日記
恩赦

トランプ大統領の前政権時に米連邦議会襲撃事件で起訴された1500人の受刑者が、今回トランプ大統領が再び就任すると、受刑者全員が大統領令によって恩赦を受けたとの報道に驚きました。更に、昨日は恩赦を受けた受刑者の一人が、交通検問中の警察官によって射殺されたという報道にも驚かされました。
報道によると、射殺された元受刑者の男性は、交通検問中に身柄を拘束しようとした警察官に抵抗したために口論となり、警察官が発砲して射殺されたとの事です。通常では、警察官は交通違反者などが抵抗したくらいで銃を発砲することはないと思いますが、詳細は今後明らかになると思います。
今回のトランプ大統領による恩赦では、警官への暴行で有罪判決を言い渡された受刑者も対象とされたため、民主党更には共和党からも批判が出ています。米国の世論調査では60%の国民がこの恩赦に反対し、トランプ氏の側近であるイーロンマスク氏も反対を表明しています。1500人もの犯罪者が恩赦により一斉に釈放されれば、犯罪の再発を心配する国民が反発するのは当然です。
私は、今回の様に犯罪者を安易に恩赦をして釈放をしてはいけないと考えます。釈放された受刑者の中には、再び犯罪を犯すことなく社会に復帰する人も多くいますが、現実には再犯者が多いのも事実です。
特に、今回のトランプ大統領の“恩赦”は、自分の支持者に対するもので偏った恩赦です。権力者は人気取りの為の“恩赦”をしてはいけません。日本でも、天皇の即位に合わせて“恩赦”を行った際、慶応大学の小林節名誉教授は“恩赦”に反対する声明を出しました。私もその表明に賛同します。
今回の米国の例を元に、日本でも“恩赦制度”の在り方について、もう一度公式の場で議論をする事が大事です。私も、この制度について理解を深めていきます。