活動日記

2025/05/03

第三者委員会を

今年1月に埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故で、行方不明だった運転手の遺体が発見されたとのニュースに、良かった!と同時に、3ヶ月も経ってしまったとの思いです。

しかし、道路陥没後3時間は、消防隊員が運転手と話が出来たとの事ですので、はたして救助方法に問題はなかったのか?という疑問は残ります。確かに、有毒ガスの発生も予想され、下水の量も多い中での救助は、困難を極めた事は想像が出来ます。

現場の最前線で救助に当たった草加八潮消防組合の南雲局長は「過酷な現場で最善を尽くした。我々の持っている全ての資機材を使っても救助は困難だった」と述べましたが、「第三者委員会による検証は予定していない」とも明言しました。

ここは、大野元裕埼玉県知事が第三者委員会を立ち上げて、今回の事故の発生原因~運転手救助に至る経緯をしっかりと分析し検証すべきだと考えます。

というのも、全国各地で上下水道設備の老朽化による漏水事故が起きています。今後も同じような道路陥没事故も考えられますので、人命救助最優先で車内に残された運転手や同乗者を助け出す為の初動対応や救助方法の訓練を行う為にも、確実に検証し教訓事項や対策などを全国の都道府県で共有すべきだと考えます。

私も、埼玉県の危機・災害等専門家会議委員として、今回の事故を教訓にして、全国で起こり得る同様の事故の際には、埼玉の辛い経験が活かされて、被害者無事救出ができるように対策を考えていきたいと真剣に考えました。道路陥没に限らず、思いがけない事故はどこで、いつ起きるかわかりません。それにしっかりした対策をするのが「危機管理」です。

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