活動日記

2025/02/04

対メキシコ関税1ヶ月延期

昨日の東京株式市場の日経平均株価は、先週末に比べると1000円以上下落しました。それを見て、心配した事が起こったという思いです。

この株価下落の原因は、トランプ大統領が対メキシコ、カナダからの輸入品に25%、中国には10%の関税を上乗せする大統領令に署名した事によるものです。この処置に関しては、先日のブログで書いた「米国で大きな社会問題になっている合成麻薬“フェンタニル”や不法移民の流入は、この3ヶ国に責任がある」とトランプ氏が主張している事によるものです。

これに対し、3ヶ国は米国に対し「報復関税を課する」と表明していました。しかし、その後トランプ氏がメキシコのシエインバウム大統領と協議した結果、米国による関税発動を1ヶ月延期する事で合意したとの事。更に、カナダのトルドー首相とも電話協議で、1ケ月延期したとの報道があり“貿易戦争”が回避されそうで安堵しています。

ところで、麻薬問題は国境管理の問題であり、関税を上げたところで問題の解決にはなりません。輸入関税を払うのは、結局アメリカ国民です。価格に上乗せにより、物価が高騰し購買力が低下します。そして、 消費減少により、販売系の企業は苦戦し、景気も冷え込みます。

トランプ氏の3ヶ国への関税措置は、日本を含む世界経済への影響が大きいという事は、日経平均の大幅下落がそれを物語っています。今回、トランプ氏がメキシコへの関税発動を1ヶ月延期させたことが良かったですが、簡単に“大統領令”に署名し、世界を経済的あるいは安全保障面でも混乱させる事は、やめてもらいたいものです。

  • Facebookページへ
  • Twitterへ