活動日記

2024/09/06

本当に米不足?

連日テレビでは“コメ不足”や“コメ価格の高騰”と報道が続いている事もあり、近くのスーパーにはコメがなく値段も高騰しています。なぜ、政府は備蓄米が100万トンもあるのに放出しないのでしょうか?

備蓄米とは、国が毎年20万トン程度をキープしている米のことで、常に100万トン程度備蓄されています。そして、5年持ち越した備蓄米は、家畜の飼料用などとして販売されます。備蓄米の放出についての基準は、原則10年に1度の不作、もしくは不作が2年連続起きた時としています。しかし、東日本大震災と熊本地震の際は、備蓄米を放出しています。

今回、坂本農水大臣が備蓄米の放出に否定的な理由の一つは「備蓄米を放出すると、コメの価格が極端に下がる」と説明しています。しかし、昨年の米の価格は5㎏1850円だったものが、現在で1.7倍も高い3150円にもなっています。この価格は、特に子供がいる家庭にとっては家計を圧迫しています。政府は、昨年の備蓄米を放出すべきです。米の高騰は放っておいて、価格を下げることに躊躇することには納得いきません。そうでなくても国民は物価の値上がりに苦心しているのですから。

ところで、今後とも“コメ不足”が続くようであれば、有事の際に国民は主食の“米”が食べれない事になります。政府は、“減反”をする農家に補助金を出す政策、主食のコメを輸入に頼る政策を見直すべきです。米国のような大規模農家が“減反”をしても、農家への個別補償を行っていれば農家は潰れませんが、日本では減反=農家がなくなる事に繋がります。世界が人口増加や異常気象に備えて食糧不足の対策を進めていますので、島国の日本は本気で“食料の安全保障”について農業政策(減反政策)を見直すべきです。

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