活動日記
赤沢経済再生大臣(2)

昨日は、日米関税協議の結果を知りたく各局のテレビニュースに見入りました。トランプ氏はSNSで「日米協議はとても生産的だった」と述べていますが、赤沢大臣の記者会見を見る限り、今回は具体的な中身に踏み込まなかったようです。
先月トランプ政権は、全世界を相手に「相互関税」を発動しましたが、日本に対しては相互関税のうち一律10%分を除く上乗せ分について90日間停止しました。しかし、輸入車への25%の追加関税は発動されたままです。この措置に日本国内の自動車業界は大きな痛手を受けます。また、90日後に追加関税があるのかどうか、そこが国民生活に大きく影響しますので協議を急いで追加関税がないようにして欲しいものです。
ところで、今回の日米協議に急遽トランプ氏が出席した事で、日本政府は慌てたようでした。確かに、二国間の大臣クラスの協議に一方の大統領だけが出席する事は通常では考えられませんが、それがトランプ流なのですね。
これに対し、赤沢大臣が「自分は、格下も格下ですので、トランプ氏が出席してくれた事に感謝している」というコメントに、がっかりです。日本の国の代表として、そして政府を代表しているのですからプライドを持って堂々としていれば良いものを、国民全体を卑下している発言に不快感を抱きました。このような感覚で対等に交渉できるのでしょうか?
一方、トランプ氏の協議の様子を見る限り、“格下”と会っているという事は感じさせられない、むしろトランプ氏に器の大きさを感じました。
2回目の日米協議を4月中に行うという事です。いずれにしても、この交渉は、日本の経済の動向に大きく関係するばかりでなく、物価高に苦しむ私達の生活や雇用にも直接影響する大事なものです。赤沢大臣と事務方の粘り強い交渉に期待しながら、引き続き交渉の行方を見守りたいと思います。