活動日記

2024/02/11

災害時のドローンの活躍

2011年3月11日に発生した東日本大震災の経験と教訓を大規模災害に活かそうと、2013年にスタートした「協働型災害訓練 in 杉戸」は今年で11回を数えます。今回のテーマは「Femtech Resilience(フェムテック レジリエンス)〜女性目線の防災を考える〜」で、災害時の女性特有の課題を専門分野の大学教授などが講演を行いました。会場では、災害支援関係者や自治体の防災担当者、更には看護師を目指す大学生も多く参加していました。

私にとって参考になったのは、今回の能登半島地震でのドローンの活躍です。ドローンの飛行は、レベル1-4に分けられており、それぞれ可能な飛行方法・範囲が下記のように異なっています。

レベル1飛行:目視内での操縦飛行(有人の上空飛行は不可)
・レベル2飛行:目視内での自律飛行(有人の上空飛行は不可)
・レベル3飛行:無人地帯での目視外飛行
・レベル4飛行:有人地帯での目視外飛行
 で、現在レベル4の飛行が許可されていますが実用には至っていません。能登半島地震では、レベル2.3飛行で支援し、小型ヘリも運用され孤立集落への物資移送支援が行われました。

ドローンは、ヘリと違い燃料費が安いメリットがありますが、1回に積載重量は25㎏、連続飛行時間が30分~40分で長距離輸送には適していません。今後、いくつかの課題を解決して実用化が始まると災害時では孤立集落への医薬品や介護用品などの輸送が可能になりその運用が期待されます。一方で、機体の安全性の確保や非常時のパラシュートの搭載そして操縦士の資格取得の問題もあります。更には、住宅地での無人運航ですのでプライバシー侵害や騒音対策などの課題もあります。今後とも、ドローンの活用についても防災士として注視し意見を述べていきたいと思います。

*フェムテック(Femtech):Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語で、女性特有の課題をテクノロジーで解決できる商品やサービスのことです。

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