活動日記

2024/07/07

特定秘密の扱いを厳重に!

海上自衛隊のトップである酒井良海上幕僚長が“特定秘密”の扱いがずさんで、その責任を取って辞任!という報道を聞いて“またか!”と思い衝撃を受けました。

自衛隊の“特定秘密”と言えば、艦艇や戦車、戦闘機や武器の性能、暗号そして作戦計画など日本の安全保障の根幹に関わる重要なもので、厳正な適性検査に合格したごく僅かな自衛官のみが知り得るものです。それが、複数の護衛艦で特定秘密の扱いがずさんであったというものです。

これまでには、在日の中国大使館員が自衛官にお金を渡して“特定秘密事項”を聞き出し、その駐在武官は外交特権を使って中国に帰国した為に日本側は逮捕も出来ないという事件が起きています。また、2年前には海上自衛隊の1等海佐(大佐)が、OBの元海将(将軍)に特定秘密事項を漏らした罪で懲戒免職になっています。

自衛隊の“特定秘密”は国の安全保障に関わるだけでなく、同盟国の米国や英国などとの信頼関係にも大きく影響します。更に、日本の自衛隊は、国家秘密にあたる“特定秘密”の取り扱いがずさんな国というレッテルを張られ“国際的な信用”を失ったというくらい重大な事案です。

政府は平成26年に「特定秘密保護法」を制定し、国の安全保障に関わる事項の保全を強化しました。しかし、それを運用する自衛隊の指揮官がしっかりと認識していなければなりません。これを機会に“特定秘密”の取り扱いを厳重にして国際的信用を回復して欲しいと思います。

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