活動日記
百条委員会
今では知らない人がいないくらい、連日テレビで報道されている兵庫県の斎藤元彦知事。パワハラ疑惑で兵庫県議会の百条委員会で証人喚問を受け、知事の“裸の王様”とも思われる様々な行動や言動が問題視されていながらも、それらをほとんど「記憶にない」を連発し認めない知事の姿勢にも驚かされています。
また、これだけ議会やマスコミから知事の姿勢が追及されれば、普通であれば“辞職”という道を選ぶと思うのですが、“続投する!”と繰り返しています。何がそこまで強い姿勢にさせているのでしょうか?
昨日テレビで元厚労官僚で神戸学院大学教授の中野雅至氏が興味深い指摘をしていました。それは“総務官僚の斎藤知事は、県庁職員の働きが鈍いと思いパワハラ発言が続いているのでしょう”と発言していましたが、そうだとすると、知事の言動は実に愚かで間違っています。組織のトップに立つ人は、自分がいかに優れていても、部下の能力などを見極めながら指導をして部下の仕事を完成させる、という資質・度量が必要です。それが能力があるということです。
斎藤知事は、記者会見で職員との信頼関係を再構築したいと強調していますが、側近の片山安孝副知事が辞職し、幹部職員が病欠するなどの状態をみれば、知事による県政運営は不可能なのは明らかです。知事は百条委員会終了を契機に潔く身を引く事が得策です。そして、裸の王様でない、県民に寄り添う新たな知事により兵庫県政の立て直しを図るべきです。
*百条委員会:都道府県及び市町村の事務に関する調査権を規定した地方自治法第100条に基づき、地方議会が議決により設置する特別委員会の一つです。虚偽の証言、正当な理由がない証言拒否や記録の不提出に罰則が設けられていて、これらの行為が認められた際に「議会は告発しなければならない」とも定めています。