活動日記
西田昌司参議院議員(1)

自民党の西田昌司参議院議員が、3日の憲法記念日に沖縄県那覇市内で行われた憲法に関するシンポジュームで、「ひめゆりの塔」の説明が“歴史が書き変えられている”、“歴史が捏造されている”いう趣旨の発言をした事で、現在多くの団体などから批判が出ています。
西田氏は、以前にひめゆりの塔を見学した印象として「日本軍が入ってきて学徒隊が死に、アメリカが入ってきて解放された」という説明が“歴史が書き変えられた”と主張しています。西田氏の全体の説明を聞いていると、“歴史が捏造されている”という根拠が説明されていないので、単なる印象を語っているだけで沖縄戦史やひめゆりの塔に関する説明を十分に検証した上での発言とは思えません。
西田氏は記者会見で、「国会議員になる前の20年以上前に視察に行った時に展示を見て、そう理解した。展示の文章は覚えてないが、そういう印象を持った」と述べています。私も「ひめゆり平和祈念資料館」に何度か行きましたが、西田氏が言っている“歴史の捏造”がある説明は無かったと記憶しています。また、資料館側も歴史の捏造を否定しています。
それにしても、憲法記念日という大事な日に行ったシンポジュームで、国民を代表する国会議員が、十分な調査や検証も行わずに20年も前に見た「ひめゆりの塔」に関する記述などを、自分の印象だけで“歴史が書き変えられた、捏造”と決めつめる発言をする事自体、常識では考えられません。
一方、西田氏は「記者の思い込みや、切り取られた報道が広がっている」とマスコミを批判していて、発言の訂正や謝罪などの気持ちはないと明言しています。
ここまでくると、西田氏には国会議員としての自覚や資格、そして責任感の無さを感じます。そして、7月の参議院選挙では、国民の批判が更に広がると思います。
*ひめゆりの塔:沖縄戦で学徒隊として従軍していた「ひめゆり学徒隊」の女生徒たち、沖縄県立第一高等女学校の校誌「乙姫」と、沖縄師範学校女子部の校誌「白百合」を組み合わせた名称から「ひめゆり(姫百合)の塔」と呼ばれています。

西田昌司参議院議員