活動日記
遭難救助が激増
昨日のテレビで「富士山での遭難救助が急増!」という特集番組を見て、富士山登山を甘く見ている人が多い事に驚きました。特に、外国人がスニーカーで軽装で登山し、途中で足がつって歩けなくなって救助を求めている姿を見た時は、むしろ怒りが湧いてきました。
私は自衛官時代に富士山登山を訓練の一環で3度経験しています。毎回事前に天気予報を見ながら、重装備で集団で登山しましたが、一度は8合目で雨と強風のために下山しました。その時は、強風で雨が下から舞い上がり、雨衣は全く役立たず体が飛ばされそうで、全員が姿勢をかがめて身体を支えました。そして、もう少しで頂上でしたが、これ以上無理をすれば『事故が起きる』と判断し、下山を決断しました。その時、自衛隊員20人での富士登山でいたが、今でも「下山の決断」をして良かったと思っています。
*山小屋は、多くの一般登山客が避難していましたので、利用しませんでした。
また、急激な気圧の変化に耐えられずに、「高山病」を発症し動けなくなる人も出ます。高山病は、頭が痛く吐き気がして立ち上がれません。しばらくすると治る場合が多いのですが、最悪は救助隊によって担架で下山せざる得ません。
富士山は7月1日~9月10日までですが、この間多くの登山客が訪れます。最近は、無謀な「弾丸登山」をなくしたり、登山でのマナーやルールを守ってもらうための事前学習が義務付けられたり、一人4000円の入山料を徴収して入山規制を行っています。
しかし、救助を求めて県や消防、自衛隊のヘリや救助隊が出動すれば、燃料費などで1回約50万円位のコストがかかります。原則救助費用は無料ですが、全て税金で賄われます。そのような事を考えると、富士山の登山は安易な気持ちですべきではありません。
そして、富士山は観光地の延長くらいの感覚で登れる山ではありません。日本一高い山(3776m)ですし、天候も体調も一気に変わります。足元はガラガラの岩場です。無謀な計画や軽装、悪天候を承知での登山まで繰り返されると、救助する側の負担も大きくなります。
改めて、外国人を含めて入山前の説明を徹底し、確実に理解してもらう仕組みが必要だと思いました。更に、富士山の登山は危険を伴うもので、入山料の徴収はもちろんですが装備や体力に問題がある場合は入山を止めるくらいの対応も必要だと考えます。

