活動日記

2026/08/04

避難所の環境改善

熊本地震では、連日猛暑が続く中、避難所で新型コロナの感染が確認されたとの事。現在の雑魚寝状態の避難所では感染が広がる恐れがあります。

感染者は、避難所で生活していた70歳代の女性で1日に体調不良を訴え、病院で陽性が確認され、即入院しました。そして、現在は退院して、濃厚接触者の家族2人とともに福祉避難所へ移って避難生活を送っています。更に、女性がいた避難所では消毒を行いましたが、猛暑の為にマスクが出来ない人も多く、感染者が増えないよう祈るばかりです。

ところで、これまでも災害が起きるたびに避難所の環境改善が叫ばれてきましたが、今回も雑魚寝状態は変わらず、このままでは感染症や関連死が増える心配があります。

過去の大規模災害では、2011年の東日本大震災の際、避難所でノロウイルスやインフルエンザなどの集団感染が発生。2020年の九州豪雨では、避難所を運営する職員が新型コロナ感染が判明し、接触した可能性がある避難者ら数百人の検査に追われました。感染を恐れて避難所から自宅に戻る人もいました。

欧米などの災害先進国では、避難所においてプライバシーを保護する簡易テントやパーテーション、ベッドの迅速な配備、さらには適切な空調設備や十分な衛生環境の確保が標準的な支援体制として定着しています。台湾では発災後わずか3時間で、プライバシーを保護する避難所を設置する体制が出来ています(写真)。

一方で、これほどの地震・災害大国であり技術力を持つ日本において、今なお体育館での雑魚寝、しかも固い床に直に寝ることを強いられたり、空調設備の不足といった劣悪な環境が繰り返されている現状には強い危機感を覚えます。

劣悪な避難環境は、単に不快であるだけでなく、感染症の蔓延やエコノミークラス症候群、災害関連死のリスクを著しく高める事は明らかです。特に、今回の熊本地震の様に、断水や猛暑といった厳しい条件下で個人がいくら対策を徹底しても、施設側の環境が整っていなければ限界があります。

今度こそ、過去の教訓を活かし、物資の備蓄だけでなく「避難所環境の質」そのものを先進国水準へ引き上げる取り組みが急務であると改めて感じています。

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