7月10日の県内新規感染者は４４名で、合計の感染者数は１，３９６名と感染が確実に拡大しています。
最近の傾向は、10代～30代の若者が多く同時に70代の高齢者も感染していて年代が幅広く感染している状況から“市中感染”が広がり、もっと感染が拡大すると思われます。また、今後高齢者の感染者が増えれば重症者が増えて（現在3名）病床数が不足する事態が予想され、県では現在約６００床を確保する準備をしています。
一方、東京都では昨日だけで２４３名の感染者が判明し過去最多を更新し、神奈川県でも昨日の32名の感染者数は、緊急事態宣言解除後最多の数です。
昨日は、1都３県（東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県）の知事がテレビ会議を開き感染防止と対応についての連携を確認していました。PCR検査の実施～陽性者の隔離をスピード感を出して徹底する事が大事です。

ところで、政府は7月22日から夏休みに向けた“GoToキャンペーン”を実施すると発表しました。
旅行者の旅費や宿泊費など国が補助して観光客を増やしていこうとする企画で、その予算が1.7兆円もの大規模なものです。連日感染が拡大し都（県）外への不要不急の移動を自粛するよう呼びかけている中、そして国内の多くの観光地が豪雨被害を受けている時期にどうして”ＧｏＴｏキャンペーン”なのか理解できません。
確かに、経済活動を戻す事は必要です。
しかし、国民の感染を出来る限り抑える事そして被災地の復旧を優先すべきで、昨日の赤羽国交省大臣の発言は明らかに“観光最優先”の内容でした。
私は、今キャンペーンを延期して、予算の多くを検査体制の強化や医療従事者への給付に充てるべきだと考えます。最近政府の姿勢は、感染防止対策をないがしろにしているように感じるのは私だけでしょうか？