大野埼玉県知事が”パラリンピック聖火リレーの公道でのリレー中止”を発表しました。ただし、県内１７市町村での「採火式」と、朝霞会場での「集火式」のみ行う予定です。このリレーは、埼玉県の他に静岡県、千葉県、東京都で行われる予定ですが、大野知事がいち早く中止を決定しました。またリレーは、パラリンピックの精神を受け継ぐ大切な儀式で多くの人が楽しみにしていたと思いますが、現在の感染拡大の状況を考えれば”中止“は賢明な判断だと思います。

ところで、一昨日菅首相が発表した「新型コロナの入院対象を重症者に絞り込む、それ以外は自宅療養とする」との方針は正式に県には来ていないそうで、大野知事は「政府が自宅療養で症状が急変した場合のリスク評価を示すべきだ」と述べました。この菅首相の自宅療養の基準に対して、自民党が見直しを求めていますが、現時点で首相は応じていません。政府は、重症者のみが入院という方針を早急に見直すべきで、今後自宅で症状の急変で亡くなる人が多くなるのが容易に想像できます。これは、入院拒絶！

８月４日（水）の埼玉県の感染状況：①新規感染者数は１，２００人（３日：１，０５２人）　②重症者６４人（一昨日：５６人）③自宅療養者数６，５１０人（一昨日：５，４８４人）④入院患者の病床使用率５９．７％、入院者数９９５人（一昨日：５９．３％）⑤重症者病床使用率３８．８％（一昨日：３３．９％）　⑥死者０人（合計８５１人）⑦陽性率１１．８％（７月１日：２．８％）です。

今日も、熱中症に注意すると共に危機感を持って①不要不急の外出自粛②マスク着用③手の消毒④密を避ける事⑤こまめに換気を行うを徹底する事　この４点に気を付けて感染防止に努めていきましょう！

＊ステージⅣの基準　：　入院患者の病床使用率：５０％以上、重症者病床使用率：２０％以上、陽性率：５％以上　

＊重症度区分：・重症：集中治療室に入室、あるいは人工呼吸器やＥＣＭＯなどの機会サポートが必要。　・中等症Ⅱ：酸素を吸わなくてはいけないような肺炎がある。　・中等症Ⅰ：酸素を吸わなくても良いが、呼吸困難を伴う困難がある。　・軽症：咳以外の症状がほとんどなく、肺炎もない。　

＊抗体カクテル療法：人工的に作った２種類の抗体を点滴で投与する治療薬です。治験で入院・死亡リスクが７０％減少したとの報告があります。