活動日記

2020/07/31

保健所の対応

7月30日の県内の新規感染者数は57名でした。現在の感染者総数は476名、その内重症者数は3名ですが、入院中の患者数が251名もいます。最近では、高齢者の患者数も徐々に増えていますので重症化しないよう注意する必要があります。

さて、東京都の昨日の新規感染者数は367名と過去最多を記録し、小池知事は「感染爆発も憂慮される危機的状況。都独自の緊急事態宣言を発する事も考えざるを得ない」と述べ危機感を表明しました。今後、埼玉県をはじめ近隣の県でも感染者数が増えていく恐れがあります。県は入院患者数がピーク時に1,073名を上回る場合を想定し病床を1,400床確保する準備を進めていますが、先が見えない状況で最悪の状況を考えて医療体制の準備をする事が大切です。

ところで、幸手保健所で問題のある対応が明らかになりました。蓮田市内の20代男性の陽性患者が自宅療養中の7月10日午前1時頃に呼吸困難に陥り、家族が119番通報し救急搬送を要請しました。市の消防は防護服などの感染防止対策をして出動し、受け入れ病院を紹介してもらう為に幸手保健所に連絡したところ、保健所は「夜間で調整に時間がかかる。消防で探してほしい」との返答でした。消防は搬送先を指定されないまま病院を探している内に男性の容態が落ち着き、午前2時50分に引き上げました。保健所の対応に問題のある事案でしたが、県は「やむを得ない対応だった」という趣旨の反省のないコメントを出したので驚きました。今回は男性の症状が回復して良かったですが、これまで県内では2名の自宅療養者の容態が急変し尊い命を落としています。県と市では、感染者を受け入れる病院は保健所が調整して紹介する事になっています。いくら深夜だからと言って“命にかかわる取り決め”を保健所が破ってしまっては、県と市の信頼関係が無くなってしまいます。今回は県が猛省しなければならない事案です。

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