活動日記

2020/07/24

危機感のズレ

7月23日の日本全体の感染者数は981名(22日:795名)でこれまでの最多でした。また、埼玉県でも昨日の新規感染者数が64名で最多を記録し、感染者総数も1,955名と予想よりも早く2,000名を超える勢いで感染が広がっています。そして、東京都でも366名、愛知県97名、福岡県66名と過去最多でした。このような感染拡大状況でも政府(官房長官)のコメントなどに危機感が感じられません。
一昨日、菅官房長官が「東京都の入院患者が増加しているが、医療体制が逼迫(ひっぱく)している状態ではない」とのコメントに対し、杏林大学の山口芳裕教授は東京都のモニタリング会議で「国のリーダーが使っている“東京では医療が逼迫していない”というコメントには2つの誤りがある」と警鐘を鳴らしています。
その理由は、
1.病床を増やすには2週間の時間が必要で、現在の数字では
  なく2週間先を見越して評価すべきである事
2.ベッドの確保=入院可能ではない。現場の医療従事者が
  対応の長期化で疲弊し、感染者を入院させる調整が困難
  になっている事
の2つです。更に「国のリーダーが医療が逼迫していないので、遊びましょう!旅しましょう!というのが、医療従事者にどのように響くのか想像力を持ってもらいたい」という言葉が心に強く響きました。
正に、山口教授の言葉が「政府、国のリーダーたちの危機意識の無さ、そして、医療従事者たちの厳しい状況から目をそらしている」事を表しています。
国民の生命を守るべき政府の“危機管理欠如”は、国家として致命的です!

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