活動日記

2020/10/22

厳しい予算編成

現在県議会では昨年度の決算審議が行われ、同時に執行部は来年度の予算編成を行っています。   執行部にとっては、決算と予算の両方の仕事で大変多忙な時期になっています。ところで、来年度の予算編成において、約1475億円の財源が不足する事が分かりました。これは新型コロナウイルス感染症拡大に伴い県税収入が大幅に減少する為で、10年前のリーマンショックの影響を受けた際の約1427億円の財源不足を上回る金額です。財政課の説明では「歳入で、企業利益などに左右される法人事業税と法人住民税が昨年度に比較して約192億円(約12%)減少し、個人の収入に応じた個人県民税も約69億円(約2.5%)減少する見込みとなっている」との事です。更に、国の税収の減少の影響で、地方交付税も約420億円も減少する見込みです。一方、歳出は、医療・介護などの社会保障関連経費は高齢化に伴い増大し、昨年対比で約738億円も増加になる見込みです。そして、県の貯金である財政調整基金は新型コロナ対策の為に取り崩していますので、今後いかに財源を確保するかが大きな課題です。

ところで、今年の教員の採用試験の倍率が、昨年比で0.1%減の3.7倍でした。これは、過去最低の倍率で特に小学校教員については2.5倍(昨年対比0.1%減)と2年連続で3倍を下回る危機的状況です。一方で、高校は6.9倍と昨年対比0.4%増加し、特別支援学校は2.8倍と昨年対比0.1%増という嬉しい結果でした。これらの結果から見える事は、教師は部活の指導や大会への引率などで多忙なところが強調されて、教師の本来の仕事ができないのではないか?と思われて敬遠されているのかもしれません。私は県議会で「学校で教師が本当にしなければならない仕事と、教師でなくても出来る仕事を分ける必要がある。学校事務職員をもっと教師をサポートできる体制を整備する事が必要」との提案をしました。教師の「働き方改革」を更に進めて、教師が子どもに向き合える時間を多く取れるようにする事が重要だと考えます。

さて、10月21日(水)の県内の新規感染者数は50人でした。そして、患者総数は425人です。また、陽性率は2.3%まで下がっていますが、入院者は未だ219人もいますので引き続き注意が必要です。

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