活動日記

2024/06/11

国際司法裁判所と国際刑事裁判所

ロシアのウクライナ侵攻が二年半になります。そして、イスラエルによるガザ攻撃も激しさを増しています。そのような中、「国際司法裁判所」が、ロシアとイスラエルに“軍事作戦”を停止するよう命令を出しました。また、「国際刑事裁判所」が、ロシアのプーチン大統領とイスラエルのネタニヤフ首相に逮捕状を出したとの報道。この二つの国際裁判所の違いと役割は?

国際司法裁判所(ICJ:オランダ・ハーグ所在)は、国家間の紛争について裁判を行って判決・命令をする権限を持っています。一方で、国際法としての法的な拘束力を有しておらず国家を拘束する事が出来ません。そして、ロシアやイスラエルは加盟国ではありません。

また、国際刑事裁判所(ICC:オランダ・ハーグ所在)は国際社会全体の重大な犯罪である、集団殺害犯罪、人道に対する罪、戦争犯罪を犯した個人を判決・命令する権限をもっています。しかし、司法裁判所と同じくロシアとイスラエルが加盟していません。

この二つの裁判所は、加盟していないロシアとイスラエルに対し直接的な影響を及ぼすことが出来ないし、命令や逮捕状と言っても、あくまでも“勧告”のようなもので強い権限をもってるのではないのです。ですから、両国の戦争状態は停止しないし、プーチン大統領もネタニヤフ首相も未だ逮捕されないのです。

一日も早く、ロシアのウクライナ侵攻と、イスラエルのガザ地区攻撃を止めさせるには国際社会で戦争停止の機運、具体的には各国から国連にもっと強く働きかける事で戦争停止を訴えるほかないのでしょうか? この瞬間にも子供たちが犠牲になっている事を考えると、自分の無力さに虚しさを感じます。

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