活動日記
地下鉄サリンから30年
あの悪夢の地下鉄サリン事件から30年も経ちました。この事件では、14人が亡くなり6300人もの人が被害に会い、今でも闘病生活を送っている人が沢山います。昨日は、テレビ報道で現在でもオウム真理教から名前を「アレフ」と変えて活動している状況などが報道されていましたが、宗教への関わりについて考えさせられました。
現在では、オウム真理教のよカルトテロ集団は無くなりましたが、宗教の教団は300~400もあると言われています。日本では憲法で信仰の自由が保障されています。しかし、統一教会の様なカルトは、入信すると多額の寄付をさせられたり、様々な商品を購入させられたりと家族崩壊までする事が多数起きています。
現に私の知人は、息子が引きこもりのため、ある宗教の信者に相談したところ、入団を進められると同時に300万円の寄付を強制されました。その後、息子の状態も変わらず、団の活動内容も理解できなくなり退団をしました。そして、300万円の返金をもとめたところ“納得の寄付なので返金しない”と断られたとの事でした。
最近では、オウム事件を知らない若者が増えています。SNSを使った様々な講座への勧誘で入団させる例が多いとのことです。一般的に、カルトへの誘いは、最初は名前を伏せておき、孤独な心のスキマに巧みに入り込んできたり、「 あなたは、これをしないと不幸になる」などと不安を煽り勧誘するのが一般的です。また、「自己啓発セミナー」と言う、聞こえの良い言葉で巧みに若者を誘い出す手口が横行しています。高学歴の若者が同調するケースが多いのは、摘発されたオウムのメンバーを見てもわかりますが、現在も似た傾向です。
受験勉強に明け暮れて、ご近所の大人や、おせっかいなおばさん、高齢者、障がいのある人、闘病中の人、子どもや妊婦、などのいわゆる「社会」に目を向けることのない生活をしてきて、大学に入ったら途端に世の中に適応していかなければならない現実に晒されます。
お金も必要。そこで自己啓発や、闇バイトに手を出してしまうのでしよう。学歴偏重の社会が出口や、居場所を求めてカルトに入ってしまう若者を生み出しているとも言えます。格差社会では難しいことですが、もっと世の中全体が本当の意味で柔軟で多様性に満ちた、個性を認め合う社会になるべきだと考えます。そうすると、このような勧誘に対して、自分で判断して断ることができる大人になれるのではないでしようか。特に、SNSでの勧誘は言葉巧みです。判断力を持った大人に育てるのは、我々人生の先輩の役目だとつくづく感じます。
オウム事件から30年を契機に、当時に状況も踏まえて安心して生活できる社会作りの為に “宗教”に関する情報も発信していきます。
*カルト:カリスマ的指導者を中心とする、小規模で熱狂的な会員の集まりを指します。

