活動日記

2020/08/21

基準が違う?

8月20日(木)の県内の新規感染者数は73人とまた増えています。そして、昨日も残念ながら90歳代の女性が亡くなり、死者の合計85人です。亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。やはり、高齢者は感染すると中軽症でも死に至る怖いウイルスです。私も、寝たきりの義母(94歳)が同居していますので、妻とも自分たちが感染しないように細心の注意を払っています。ところで、現在の入院患者数は318人で、受け入れ可能病床数は967床ですので使用率が32.9%と病床使用率だけを見ると余裕があるようですが、病院(医療従事者)や救急隊員の負担が大きい状況は続いています。というのも、「熱中症」で救急搬送される患者の症状が「新型コロナウイルス」に感染した患者と似ている為に、先ずは新型コロナの感染を前提に対応している為です。  医療現場の負担を増やさないために「熱中症対策」も大切です。

さて、最近の報道で「重症者」の判断基準が自治体によって国の基準と違う事が分かりました。国の基準は、①ICU(集中治療室)で治療を受けている ②ECMO(人工心肺装置)による治療を受けている ③人工呼吸器で治療を受けている の3つのいずれかの治療を受けている患者を「重症者」とするよう決められています。埼玉県や大阪府も国の基準と同じですが東京都はICUの治療を受けている患者(①)を重症者としていません。その代り、④「気管挿管」の治療を受けている患者を「重症者」と独自の基準を決めているのです。自治体によって「重症者」の判断基準が違っては、国は自治体ごとの重症者の統一的な評価が出来ず、また病院の逼迫度などの評価も違ってきます。昭和大学医学部感染症診療部の二木教授は「ICUは、生命に危険がある人を収容して治療するので「重症」と考えるべき」と言及しています。また、東京都は国と同じ基準で「重症者」の判定すると数が大きく増えるともいわれています。いずれにしても、東京都の「重症者」の判断基準は国に準ずるべきです。

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