活動日記

2024/06/12

黒塗りの政策活動費

衆議院を通過した“政治資金規正法の改正案”の政策活動費についての内容が、余りにズサンで怒りを通り越して、ただ呆れるばかりです。

今回の改正案では「政策活動費」の扱いでした。政策活動費はこれまで政党が党幹部個人に支出されてきて、特に自民党では幹事長に毎年数億円が支出されて、その使途は明かされていませんでした。そのことに対し、自民党と日本維新の会以外の政党は、政策活動費を廃止すべきだと主張しています。

しかし、自民党が日本維新の会の「政策活動費は政治家個人へ支給するのではなく“特定支出枠”を作り、その領収書や明細を10年後に公開する」という主張を受け入れたのです。この“特定支出枠”とは何か?なぜ10年間も公開しないのか?という疑問だらけです。更に驚く事は、「具体的な公開方法は今後検討していく」という説明に、国民が納得すると思っているのでしょうか?

また、衆議院での審議で「なぜ10年間公開しないのか」との質問に、維新の青柳仁士議員は「一定程度、政党として今それを出してしまうと外に迷惑がかかってしまう」と答弁していましたが、正に表に出せない金の使い方をしているという事、“裏金”を認めているのです。

また、公開時には“黒塗り”で名前やお店の名前を公開しない事も許されるとの事。それは、個人名やお店の名前が公開されると報道関係者が張り込みをしたりして迷惑がかかる、という説明には表に出せない使い方を認めているようなもので、開いた口がふさがりません。

自民党は、常日頃政治の透明性を強調していますが、今回の国会の議論を聞いて「自民党は言っている事とやっている事が全く違う」という事が明らかになりました。現在、この法案の審議が参議院で行われていますが引き続き注視して、情報を発信していきます。

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