活動日記

2024/07/04

新札発行の経済効果

 昨日は20年ぶりに新紙幣が発行されました。その経済効果は1.6兆円と言われています。新札の一万円札は渋沢栄一、五千円札は津田梅子、千円札は北里柴三郎の肖像がデザインされていて、三人のゆかりの地ではイベントが催され盛り上がりを見せています。

そこで、マスコミは、経済効果ばかりを大きく報道しています。しかし、この経済効果の主なものは、各業界のATM、自動販売機や発券機の交換費用によるもです。その為にラーメン店などの小規模飲食店では、現在材料費や電気代の高騰で経営は厳しい中で発券機の交換などの負担が大きいという声も聞きます。なにしろ、1台の交換費用が100万円もかかれば、ラーメン1杯1000円では、回収するのに単純計算で1000杯を売らなければなりません。その他材料費や人件費を考えれば経営は厳しいと予想できます。

ところで、今回の新札は偽造防止のための二つの技術が使われています。その一つが「高精細すき入れ」で、従来からの肖像のすかしに加え、背景に高精細なすき入れが入っています。もう一つは「3Dホログラム」で、特に、3Dホログラムについては、お札に使われるのは世界で初めてです。

とにかく、久しぶりに明るい話題であることは間違いありません渋沢栄一は大河ドラマでも取り上げられ、その偉業が周知されていますが、日本初の女子留学生で女子英学塾の創設者の津田梅子や、破傷風の予防と治療に世界で初めて成功した北里柴三郎は渋沢栄一に比べるとまだまだアピールが足りないと思います。もっとアピールし、ひいては国際的にも存在感があり、一目置かれる【円】になることを願っています。個人的には、いつ新札に両替しようかな……。

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