活動日記

2020/08/24

理想的なものになる保証なし

8月23日(日)の県内の新規感染者数は31人で、現在の感染者数は一昨日に比べて19人減少し601人となっています。 しかし、重症者は2人増えて13人になっていますので、専門家の「重症者は感染者が増えるに従い少し遅れて増加する」との説明に合致しています。それにしても、埼玉県内だけでなく全国の医療従事者は、休みなく患者の治療に当たりその献身的な努力に頭が下がります。さて、地元白岡市では、新たに10歳代の女子学生の感染が判明し、感染経路が不明ですがご家族(5人)への感染が心配されます。

さて、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長が記者会見で「理想的なワクチンが開発される保証はない」と発言し、国に対し全力で各国のワクチンの確保に取り組むよう求めたとの報道がありました。現時点で尾身会長がこのような発言をした真意がどこにあるのか疑問ですが、中国では22日から自国で開発したワクチンを医療従事者らを対象に使い初めたとの報道がありました。中国では、臨床試験段階にあるワクチンの有効性や安全性を感染リスクの高い医療現場でも確認し実用化を急ぐ狙いがあるようです。通常、日本ではワクチンの実用化は厚労省の認可に相当な時間を必要とする為に、尾身会長はあらゆる方法でワクチンの早い実用化を国に促したと思われます。現在、日本で治療薬として特例承認されているのは「レムデシベル」だけで、多くの専門家の間で有効と言われてきた「アビガン」は未だに承認されていませんので、医療現場では一日も早いワクチンの実用化が望まれています。しかし、もし海外でワクチンが実用化されても自国の感染者への接種が最優先されるはずで、いくら事前に契約をしていても日本へ輸出は遅れると思われます。一日も早い日本国内でのワクチンの開発・実用化が求められます。

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