白岡中央総合病院（略称：中央病院）のと白岡市との白岡市内移転に関する協定が締結されました。この中央病院は、市内最大の病院として、これまで４３年間も地域の医療を支えてくれました。最近は、建物の建て増しと老朽化によって診療の効率化などにも支障が出て移転の話が出ていました。ところが、病院長から「市内移転しようと思っているが、（前）市長の協力が得られないので市外への移転を検討する」という話を聞いて驚きました。もし、中央病院が市内に無くなれば地域医療や救急医療などが崩壊してしまうと危機感を持って、私自身も病院長や事務長などと話し合いをさせて頂きました。昨年の市長選挙があり、幸いにして藤井市長が誕生し、市長自ら先頭に立って交渉を進め今回の協定締結に至りました。今後、白岡中学校周辺地区で２０２５年開設を目指して計画が進んで行きます。これで一安心です。藤井市長になり白岡市は確実に動き出しています。

ところで、菅首相が先日発表した「新型コロナの入院対象を重症者に絞り込む、それ以外は自宅療養とする」との方針は、入院の基準などを巡り政府の説明が不十分な事もあり、各県知事は「県独自で判断する」とか「政府の方針に従う」など対応が様々で政府も県も混乱している状態が浮き彫りになりました。また、尾身会長が「この入院の基準などについて相談も議論もしていない」という表明で、更に国民の驚きと怒りが増しているようです。私も、このような重要な方針決定を分科会の尾身会長に相談もしていない事に驚いています。政府は、もう一度整理をして国民に対する入院基準などの説明が必要です。

８月５日（木）の埼玉県の感染状況：①新規感染者数は１，２３５人（４日：１，２００人）　②重症者６４人（一昨日：６４人）③自宅療養者数７，４６７人（一昨日：６，５１０人）④入院患者の病床使用率５９．３％、入院者数９９５人（一昨日：５９．７％）⑤重症者病床使用率３８．８％（一昨日：３８．８％）　⑥死者０人（合計８５１人）⑦陽性率１２．３％（一昨日：１１．８％）です。

因みに、１ヶ月前の７月５日は、①新規感染者数：７６人、②重症者数：２１人　③自宅療養者数：２７２人　④入院患者病床使用率１９．４％　⑤重症者病床使用率１２．７％　⑥陽性率３．４％でした。現在と比較すると、感染が急激に拡大している事が分かりデルタ株の感染力の強さが分かります。

今日も、熱中症に注意すると共に危機感を持って①不要不急の外出自粛②マスク着用③手の消毒④密を避ける事⑤こまめに換気を行うを徹底する事　この４点に気を付けて感染防止に努めていきましょう！

＊ステージⅣの基準　：　入院患者の病床使用率：５０％以上、重症者病床使用率：２０％以上、陽性率：５％以上　

＊重症度区分：・重症：集中治療室に入室、あるいは人工呼吸器やＥＣＭＯなどの機会サポートが必要。　・中等症Ⅱ：酸素を吸わなくてはいけないような肺炎がある。　・中等症Ⅰ：酸素を吸わなくても良いが、呼吸困難を伴う困難がある。　・軽症：咳以外の症状がほとんどなく、肺炎もない。　

＊抗体カクテル療法：人工的に作った２種類の抗体を点滴で投与する治療薬です。治験で入院・死亡リスクが７０％減少したとの報告があります。