活動日記

2020/08/10

私たちは“犬”?

8月9日(日)の県内の新規感染者数は56名で、感染者合計は一昨日に比べて15名減少し609名となりました。しかし、入院患者数は13名増えて合計345名で、病床使用率が50.5%と50%を超えてしまいました。現在、県では病院の受け入れ態勢を整えるために時間がかかり683床だけが受け入れ可能となっていますが、この感染拡大のペースですと早く目標の1000床の確保が必要です。また、陽性率が3.7%から4.5%まで上昇していますので、市中感染が広がっていると考えるのが妥当だと思います。今は“誰でも どこでも 感染する”状況にありますので、手洗い・マスクそして3密を避けるなど自己防衛をする事が大切です。

さて、官邸担当のある女性記者が「政府は、“ゴー”だの“ステイホーム”と言い、私たちは犬か?」と怒りをあらわにしていましたが、うまい事を言ったなと思います。とにかく、政府と各知事の方針などが違う事に国民が一番困っているのです。 ところで、分科会(尾身会長)がお盆を前に「新たな6つの指標」を発表しました。これは、病床の占有率・新規感染者数・陽性率などの6つの指標で4段階のステージを示し、各知事がこれを基に判断するもので示した事は良いと思います。しかし、現在は第一波の時よりも明らかに感染者数が増加し、現場の病院は逼迫状況にあると言う東京都がステージ2の「感染漸増」だと、未だ余裕のある状態のように見えます。どうも実態とかけ離れた指標のように感じるのは私だけでしょうか? ところで、全国知事会は現在の特措法には欠陥があり、国民を守るために特措法の早期改正が必要だと強い要望を出しています。また、昨日のNHKの討論会でも、野党が政府に「国会を早く開催して特措法の改正をすべき」と主張していましたが、与党は開催する意思が全くありません。更に、安倍首相は「特措法の改正は感染が収束してから時間をかけて議論したい」とのんびりした発表をしていました。政府の司令塔としての危機管理能力の欠如には、唯々あきれるばかりです。

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