活動日記
調査終了とは?
13日夜9時頃、宮崎県の日向灘を震源とするマグニチュード6.9(震度5)を観測する地震がありました。その直後、気象庁は「南海トラフ地震臨時情報(調査中)」を出して専門家による検討会を開きましたが、結果として「調査終了」と発表しました。これって、大規模な南海トラフ地震は、当分起きないという事でしょうか?「調査終了」とは、言葉の意味を良く理解していないと「巨大地震が起きる確率が下がった」と誤解を招く恐れがあります。
南海トラフ付近を震源とする地震が発生した場合は、とりあえず「南海地ラフ地震臨時情報」を出して専門家による検討会を開きます。その後、「巨大地震警戒」と「巨大地震注意」と「調査終了」の3種類の内、どれかの情報が発信されます。
「巨大地震警戒」は、避難が必要なくらい切迫した状況。「巨大地震注意」は、そこまでいかないが普段より備えをしっかりしたい状況。そして「調査終了」とは普段通りの備えで良い場合を言います。
確かに、阪神・淡路大震災ではマグニチュード7.3(震度6)、東日本大震災ではマグニチュード9.0(震度7)に比べると小さいですが、これで南海トラフ地震の脅威が少なくなったわけではありません。
これまで、南海トラフの巨大地震は「今後30年以内に70~80%の確率で起きる」と考えられていて、今回のことでその確率が「70~80%」より下がった訳ではありません。ましてや、徳島県や高知県など南海トラフ沿いの地域を震源域として発生した「昭和東南海地震」は、死者1,330人、家屋の全壊11,591棟という大きな火が出ています。その大地震から80年以上経過していますので、いつ南海トラフ地震が起きても不思議ではないと考えるべきでしょう。そして、首都直下地震もです。
今回の地震で、南海トラフ巨大地震の発生確率は上がっても下がってもおらず、「70~80%」のままですから、日頃から個人ごとの“備え”をしっかりとしておきましょう。

*「マグニチュード」は、地震そのものの大きさ(規模)を表すものさしです。一方「震度」は、ある大きさの地震が起きた時のわたしたちが生活している場所での揺れの強さのことを表します。


