活動日記

2026/01/18

都市鉱山

「都市鉱山」とは、使用済みの家電、携帯電話、パソコンその他の製品から金属材料を回収し、再利用することです。都市の廃製品から資源を得るため、これを“鉱山”での採掘に例えてこのように呼んでいますが、その国家プロジェクトとしての技術開発はかなり進んでいて、世界の注目を浴びています。

この「都市鉱山」は1980年代に提唱された言葉ですが、この言葉が大きな注目を集めたのは、2010年に日本の領土である“尖閣諸島”沖で、操業中の中国の漁船が海上保安庁巡視艇に体当たりした事件で、中国がレアアースの日本への輸出を一方的に停止しました。そこで、日本は自国でレアアースなどの資源を回収・再利用する技術開発の必要性を痛感し、それ以降、日本は精密機器などのハイテク製品に欠かせない素材の国内での確保の技術力の開発に、国家として力を入れてきました。

そして、これまで40年以上莫大な国家予算をつぎ込んできた技術開発が、ようやく日の目を見るような段階に来ました。それが、つくば市にある「戦略的都市鉱山研究拠点」で、現在世界からも注目を浴びています。

また、本年度から南鳥島の海底に眠る莫大な量のレアアースの深海試掘も始まります。そして、多くの資源を輸入に頼る日本は、この「都市鉱山」が本格的に稼働すれば、もしも大きな災害や国同士の問題で海外からの輸入が止まっても、産業界への影響は最小限にとどめる事が出来ます。

今後も、「都市鉱山」の発展に注目していきたいと思います。 

レアアース(希土類) :スカンジウム、イットリウムとランタノイド族に属する17元素の総称です。ネオジムが「永久磁石」の製造に使われるなど、工業製品に欠かせないものも多く、特に、ジスプロシウム、テルビウムなど、重レアアースと呼ばれる元素が希少です。

レアメタル:ニッケル、コバルト、白金、レアアースなど、比較的流通量の少ない金属の総称です。「レアアース」は、世界共通の学術的用語ですが、「レアメタル」は日本独自の分類で、国によって呼び名や種類が異なる政策的な用語です。

  • Facebookページへ
  • Twitterへ