昨晩、政府は１都３県の緊急事態宣言を２１日まで２週間延長する事を発表しました。菅首相は、再度の延長発令に対する国民への詫びの言葉を発していました。直近の病床使用率を見てみると埼玉県が４１．１％、千葉県は４７％、東京都は３１％、神奈川県は２９％と埼玉県・千葉県では下げ止まり状態にあり地域差も大きく、医療体制の逼迫度は変わっていないように見えます。このような状態でワクチン接種を行えば、医療従事者の負担は更に増える事になりますので、期間延長は正しい判断です。しかし、何もしなければリバウンドが起きますので、感染防止の基本を徹底する事と、ＰＣＲ検査数を増やして感染者を見つけて隔離する事が大切です。また、高齢者は感染すると入院も長期化し重症化する人も多いので、高齢者施設の感染防止対策が重要です。埼玉県では、これまでも感染症専門家による高齢者施設の感染防止対策の指導を行ってきましたが、更に強化することになっています。

ところで、大野知事は昨日の記者会見で、１都３県の共通した対策と政府への解除要請の数値の目安を発表しました。①週平均の入院患者が５００人以下　②１週間の新規感染者の数が１日当たり７３．４人以下　の２つです。また、飲食店などの時間短縮営業（午後８時まで）は継続するとしています。飲食店も苦しいですが、関連業者の経営者は補償（協力金）がありませんのでもっと経営が苦しい状況です。関連業者の皆さんに対する補償を政府が手当てすべきです。

３月５日（金）：①埼玉県の新規感染者数は、９０人（４日：１２３人）　②重症者３９人（昨日：４２人）③自宅療養者数１２５人（昨日：９４人）　④入院患者の病床使用率４１．１％：入院者数５９０人（昨日：４１．９％）　⑤重症者病床使用率２６．７％（昨日：２８．３％）　⑥死者１１人（合計６０８人）です。そして、陽性率は２．８％（昨日：２．７％）は、ほぼ同じ状態で推移しています。感染防止の基本は、マスク・手洗い（消毒）・換気・３密回避です。