日大アメフト部の薬物問題は、衝撃的なニュースです。日大アメフト部は過去に試合中にパスを投げ終えた相手選手を背後からの危険なタックルで負傷させた「悪質タックル問題」があり、再起を図る途上でしたが、再び部の存続が危ぶまれるような問題が浮上しました。また、日大と言えば、田中理事長の脱税・逮捕があり、作家の林真理子理事長が就任して、新たな体制で内部改革を行っていましたが、この薬物問題は再起を図る日大にとって致命的な事件になりそうです。

一昨日からテレビでは警視庁の捜査員多数が大麻取締法違反と覚醒剤取締法違反の疑いで東京都中野区にある同部の寮を家宅捜索し、寮で乾燥大麻と覚醒剤成分を含む錠剤が見つかったとの報道がなされています。しかし、当初林理事長は「薬物問題は一切ありません」と強気の発言をしていましたが、次の取材では一転、低姿勢に変化しています。この理事長への取材を見て、林理事長には正確な情報が提供されていないのではないか、と疑問を持ったのは私だけではないという思いでした。

日本大学といえば歴史と伝統のある大学で多くの卒業生が各界で活躍しています。また、在校生も一生懸命勉学やクラブ活動に励んでいます。ごく一部そして一人の違法行動が大学全体の信用失墜につながりますので、一日も早い事件の解明と、大学の信用回復に努めて欲しいと思います。