「池袋暴走事故」の遺族、松永拓也さんらに対し東京地裁が飯塚幸三受刑者と保険会社に損害賠償を命じていた裁判で、双方控訴しないで判決が確定する見通しです。 ２０１９年、東京・池袋で松永真菜さん（当時３１）と莉子ちゃん（当時３）が車にはねられて死亡した事故をめぐり、東京地裁は車を運転していた飯塚幸三受刑者（９２）らに松永拓也さんへのおよそ１億４０００万円の賠償を命じる判決を言い渡しています。 賠償金は保険会社が支払うことになります。 一方、刑事裁判では、飯塚受刑者に禁錮５年の実刑判決が確定していて、これで事故をめぐる一連の裁判が全て終結することになりホッとしています。

この事故は、松永さんが愛する家族を一瞬のうちに無くしてしまい気の毒で言葉も出ません。一方では、松永さんに対してSNSなどで心無い投稿が行われたり、警視庁には暴力団員を名乗る男から「歳のいった飯塚に金を払わせるのはおかしい。近いうち松永を殺す」という脅迫電話があり、松永さんの心は深く傷つけられたと思います。私は、これからも松永さんを静かに見守ると共に、松永さんには2人の命を無駄にしないために講演活動などを通して、高齢者の運転が危険が多いという事も含め同じような事故の再発防止の活動をして欲しいと思います。