活動日記

2023/12/28

4年ぶりの母との面会

栃木の実家近くの施設に入居している97歳の母と4年ぶりに面会できました。これまでは、リモートでの面会でしたのでなかなか気持ちが通じず、もどかしい思いでしたが、今回はようやく直接顔を見て話すことが出来ました。ところが、簡易陰圧ブースでの面会ですから手も握れません。更に、1家族2人(妻と私)だけで、面会時間は15分間。インフルエンザが流行しているので最大限の感染防止のためやむを得ないのですが、物足りなさは残ります。

母は、私と妻の顔を見た途端に泣き出して、最初の5分間は全く話にならず、私も小さくなった母の姿を見て涙が止まりませんでした。その後母が私の家族の心配をしてくれ、子供たちや孫の写真を見せてようやく母が笑顔になりました。

思えば母の人生は苦労の連続。戦争を体験し、物のない時代に県外から嫁に来て、慣れない土地での生活。3人の子育てや家業の手伝い、また酒好きの夫の世話など、考えてみると本当に大変だったと思いますが、いつも口癖は、「子どもたちが宝」、「正直に一生懸命頑張れば、良いことがある」と、しっかり勉強して自信をつけるように支えてくれました。おかげで田舎の野山で自然の中を駆け回る子ども時代を過ごすことができたと思っています。家計は苦しかったけど、心は豊かで愛情深く育ててくれたと、改めて感謝するばかりです。

少しでも、長生きをして欲しいと思います。

その後、担当医から「病気はなく、頭もしっかりとしています。しかし、食事を十分とれていなので点滴で栄養を補給しています」との説明があり、その言葉には「このまま自然と体力が落ちていき最後を迎えます」という意味合いがあると感じました。今年になってようやく実現した母との直接の面会でしたが、施設の職員の皆さんに感謝しながら帰路に就きました。

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