活動日記

2023/12/27

死者の尊厳を守る

超高齢社会の現在、孤独死の増加が懸念され、行路死亡といわれる住所や名前がわからない人の死も、数は多くありませんが出ています。この亡くなった人の対応をするのが行政の大事な仕事でもあります。その対応は、火葬~埋葬〜遺品整理まで専門の業者に任せています。しかし、業者の中には、行政からお金を受け取っていながら、埋葬をしないで遺骨を廃棄処分する悪徳業者も少なくないということを初めて知りました。これまで数字として報告は受けてはいたものの、具体的な状況は知らないままでした。それを教えてくれたのが、友人で元埼玉県議会議員の菅克己さんです。菅さんは、県議時代は机を並べて一緒に活動をし、勉強家でもありました。現在は(株)ポラスタン納骨サービスの社長をしています。

菅さんによると、現状でも行政の孤独死などの場合の対応は様々で、中にはその故人の名前も記録に残っておらず、業者に任せきりで、後になって親族から問い合わせがきても全くわからない無責任な自治体もあるとの事です。 また、火葬した後に埋葬をしないで遺骨を捨てる業者もいるという話しを聞き本当に驚きました。そういえば、以前サービスエリアのゴミ箱に遺骨が捨てられていたとか、電車の忘れ物に遺骨があったいうニュースに、大事な遺骨なのになぜ忘れるのかと、不思議に思っていましたが、今回菅さんから、わざと置き去りにされるケースもあるのだと聞き、大変ショックを受けました。

最後は孤独でも、人の命の重さに変わりはありません。行政はどんな業者を選ぶかの責任があります。故人の尊厳を大切にした火葬〜埋葬の手続きは、誠実な業者に依頼する事が大事です。これまであまり目の届かなかった分野の話を伺い、大変有意義な意見交換が出来ました。

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