活動日記

2024/05/05

アベノミクスは大失敗!

以前、ブログ「アベノミクスは失敗!」でマスメデイアは報道の誤りを素直に認めるべきだ。とアベノミクスを絶賛した風潮に異論を唱えましたが、最近は円安が更に進み、「アベノミクスは失敗というより、“大失敗”」という経済評論家の意見を読み、我が意を得たり!!の思いです。

アベノミクスがマスコミで絶賛されていた当時、東洋経済誌に「アベノミクスは間違いなく失敗するだろう」という記事がでていました。その根拠は次の4点だとあります。

(1)円安により企業収益が増えたとしても、実質賃金が下がるため国内の消費は冷え込んでしまう。

(2)大企業と中小零細企業、大都市圏と地方といった具合に、格差拡大が重層的に進んでしまう。

(3)米国を除いて世界経済が芳しくない見通しにあるので、円安だけでは輸出は思うように増えない。

(4)労働分配率の見地から判断すると、トリクルダウンなどという現象は起きるはずがない。*トリクルダウン:徐々に滴り落ちる。

指摘されていた4点が正に的中しています。当時、民主党政権とその後に安倍政権の時のGDPの成長率は1.7%プラスから0.6%に下がり、実質賃金の増加は0.5%増から4%減と悪くなっていたのです。更に、円安を追い風にして企業収益が拡大したにも関わらず、家計の可処分所得が減っていたために、結果として国内消費が伸びなかったのです。そして、大企業と中小零細企業、大都市圏と地方の格差も広がってしまいました。

私たちは今こそ、アベノミクスは大失敗だったという事を理解して円安が私たち生活にどのように影響しているのか?という事をしっかりと考える事が大事です。そして、マスメデイアはアベノミクスが失敗である事を正しく報道し、私たちの生活を豊かにするための新たな経済対策を報道して欲しいと思います

*可処分所得:収入のうち、税金や社会保険料などを除いた所得で、自分で自由に使える手取り収入のこと

*トリクルダウン:米国で生まれた理論です。アベノミクス以前から米国では富裕層から庶民へと富がしたたり落ちているという事実は全くなく、トリクルダウンは幻想にすぎないことが明らかになっていました。結局インフレと株高で潤ってきたのは富裕層と大企業だけで、いまでも格差の拡大は止まっていないのです。

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