活動日記

2023/10/02

ウクライナでの汚職

いま米国では、ウクライナへの支援を制限すべきという政治家が出ています。その理由は、ウクライナ国内の政府高官などの汚職が相次いでいるからです。現在、ゼレンスキー大統領は、ロシアの侵攻に対する戦争指導と同時に、国内の汚職に手を染めた政府高官などの更迭をして国民の信頼回復に力を注いでいます。まさに、大統領にとって“二正面作戦”を強いられ苦しい立場にいます。

汚職の内容は、徴兵を免れるために軍の高官が関係者から賄賂を受け取った事、政府高官の会社が軍事関連会社から多額の資金の提供を受けた事、或いは高官が、大手デベロッパーの邸宅に家族ごと引っ越しをしていた事など多くの贈収賄が発覚して関係者が更迭されています。ウクライナは、ロシアの侵攻以来国を挙げて戦い、多くの犠牲者も出ています。そのような中、政府高官が多額の賄賂を受け取り自分や家族だけ良い思いをしていれば、犠牲となって苦しむ国民は怒り、命を懸けて戦っている軍隊の士気が下がる事は目に見えています。

ところで、ウクライナにはこれまで米国10兆円、英国1兆1000億円、ドイツ8700億円、日本は1500億円と、各国から多額のお金がつぎ込まれています。また、日本そして埼玉県でも、避難してきたウクライナの人たちをボランテイアの皆さんが主体となって様々な支援をしています。ゼレンスキー大統領は、政府高官の汚職を一掃して、国民が一体となってロシアから侵攻を撃退して欲しいものです。それでないと、西側諸国からの支援が受けられなくなる恐れがあります。

私は、昨年の県議会で「ウクライナからの避難民を埼玉県でも支援すべき」と訴えました。 ウクライナから避難してきた人たちには国内の政府高官の汚職には関係ありませんので、皆さんと一緒に避難してきた人たちや家族の支援は続けていきたいと思います。

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