活動日記

2024/01/12

エコノミークラス症候群

能登半島地震が発生してから10日が経過し死者数が213人と毎日増え続けています。そして、連日不眠不休の救出活動が行われている一方で、避難所では多くの被災者が不自由な生活を強いられています。そして、新型コロナやインフルエンザなどの感染症が増えてきています。また、避難所で長い間動かない時には死に至る事もある「エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)」の発症が心配されています。これは誰にでも起きる事で、足や下半身などにできた血液のかたまり(血栓)が、血流に乗って肺の血管(肺動脈)に詰まり、胸の痛みや呼吸困難・循環器不全などをきたす病気です。

もともとこの病気は、飛行機などの狭い座席で長時間じっとしている事が原因で発症していたことから、この病名が付けられましたが、最近では、飛行機だけでなく、自宅で長い間動かない場合や自家用車のなかで寝泊まりしている場合などでも足に血栓ができやすく、発症しやすい事が分かっています。

この病気は、被災地ばかりでなく普段の私たちの生活でも気を付けていかなければならない病気です。その予防策は、①常日頃から運動する習慣をもつ ②長時間座りっぱなしのとき、足首や膝の運動を時々行って脚の血流を保つ③脱水を防ぐため、こまめに水分をとる の3つが主なものです。特に、高齢者は自宅でもこのような予防をしながら健康を保って欲しいと思います。避難所でラジオ体操をしている映像が流れていましたが、動ける人はなるべく時間を決めて立ち上がり、避難所の周辺を歩いたり、身体を伸ばしたりと、気分転換しながら長期化する避難生活に負けずに過ごして頂きたいと、心から願います。

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