活動日記

2024/01/13

目白御殿の火災

今年は、元旦から能登半島地震、2日は日航機と海保機の衝突事故、そして8日には「目白御殿」と言われた田中角栄元首相の自宅が全焼する火災が発生し、厳しい年明けとなりました。

また、「目白御殿」と言えば、田中角栄氏が首相の時に政財界の大物が出入りし、地方からの陳情者が早朝から門で並んでいる姿などがテレビで度々放映され昭和の政治の表舞台となったところです。また、私が高校生の頃に出版された「日本列島改造論」(田中角栄氏著)は、日本列島を高速道路・新幹線・本州四国連絡橋などの高速交通網で結び、地方の工業化を促進し、過疎と過密の問題と公害の問題を同時に解決する。などといった田中氏の持論が書かれていて、日本は大きく発展するのだと思い、夢中で読んだ記憶があります。

その田中角栄元首相は、1976年にロッキード事件で逮捕された後は脳梗塞で倒れて政治の表舞台から姿を消しました。しかし、その後も政財界に多大な影響力を持ち、企業との癒着も世間の知るところとなり、「目白の闇将軍」とまで呼ばれていました。

ところで、貧しい高校生活を送っていた自分にとって、田中角栄元首相は高等教育を受けていないのにも関わらず、自身の必死の努力で総理大臣までになった人物として、ある意味憧れの存在でもありました。今回の「目白御殿」の火災の報道を見て、当時を思い出しながら「昭和の政治の物語が終わった」と感無量です。

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