日本では子ども放置の件が大きな関心事になっていましたが、世界に目を向けるとまたもや大変なことが起きています。ニュースでも盛んに取り上げられていますが、今一つピンと来ない方も多いのではないでしょうか。中東で起きている紛争は、我々の生活に大きな影響をもたらしますので取り上げます。

それは、イスラム主義組織ハマスのイスラエル攻撃で大きな被害が出ていること。そして、イランがハマスを全面支援し、欧米諸国はイスラエルを支援すると表明していること。今回ガザ地区を実効支配するハマスが、イスラエルに反発して奇襲攻撃をし1600人を超える犠牲者が出ました。私は、この紛争が長期拡大化する事をとても心配しています。日本は石油の９０％を中東に依存していますので、紛争が長期化すれば石油の値段が上がる事は間違いありません。また、イスラエルに進出している多くの日系企業の社員など安全の確保や避難措置も心配です。

現在のヨルダン川西岸とガザ地区、東エルサレム、イスラエルはすべて、古代ローマ時代からパレスチナと呼ばれる土地の一部でした。そして、そこはユダヤ人古来の祖国とみなしているのです。

ところで、中東問題は、民族・宗教などの問題も多くあり遠い国の問題で身近に感じない人が多いと思います。しかし、実際は、エネルギーや食糧などを輸入に頼る日本にとって、中東地域で紛争がおきれば、生活に大きく影響する事を認識すべきです。ニュースで報道されているこのハマスとイスラエルの関係に今後も関心を持っていきたいと思います。そして、日本政府も中東地域の安定化に貢献することが、われわれの生活を守ることに直結しますので、しっかり働いてもらいたいものです。

＊ハマス　：　パレスチナ・ガザ地区を実効支配する武装組織で、 イスラエルの破壊とイスラム国家の樹立を目標に掲げています。