活動日記

2023/10/13

冬季五輪の招致断念

 私は、2030年の札幌冬季オリンピックの招致を断念したというニュースに正直安堵しました。テレビでは、日本オリンピック委員会の山下泰裕会長と札幌市の秋元克広市長が残念そうに発表していましたが、「招致断念」は良かったという国民の声も多く聞かれました。

先のオリンピック東京大会2020では、汚職や談合事件が発生してオリンピックに対する国民のイメージが悪くなりました。更に、予算面でも当初予算が約7,400億円だったものが、最終的に5倍の3兆7,000億円にも膨れ上がってしまいました。その結果、コロナの影響もあり東京大会の開催自体に反対の意見が多く出て、国民的な盛り上がりに欠けた面がありました。国民の不信感が残る中で、札幌冬季オリンピックを招致する事は困難と判断したのでしょう。

現状は、多くの国費を投入しても建設業界や施設関係者だけが多くの利益を得るばかりでなく、利権に絡む政治家も多く神聖なオリンピック、世紀の祭典というイメージがなくなってきています。毎回アスリートの皆さんの努力の結晶を間近で感じ、感動を貰っていましたが、そんな血の滲む頑張りを否定してしまうような利権が絡むことは、選手や関係の皆さんを冒涜することになってしまいます。私は、オリンピックに多額の税金を投入するよりもコロナ禍で苦しむ国民、そして燃料や食料品の高騰で生活に苦しむ国民の為、更には日本の現在大きな課題である少子高齢化対策に税金を使うべきだと考えており、今回の「招致断念」は本当に良かったと思っています。

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