新たにマイナンバーカードを使って行政手続きができる政府のサイト「マイナポータブル」で、他人の年金記録が閲覧できるトラブルが発生しているという新聞記事と、政府関係者が「データを入力する際の人為的なミスによるもので別な人との情報とが紐つけにされた可能性がある」との簡単なコメントに驚きと怒りがこみあげてきました。

しかし、このミスは氷山の一角であろうと思います。それは、これまでも様々な問題が起きているにも拘らす「最初から完全な制度設計やシステムはないので、スタートしてから改善すれば良い」という安易な考えが根本にあった為に、人為的なミスも含めてトラブルが多発しているのではないかと思います。

私は､政府が進めるデジタル化の一環でマイナンバーカードが個人も社会も利便性や効率化が向上して、更には新たな付加価値が生まれるのであれば、この制度に賛成です。それには、利用者のプライバシーやセキュリティ保護が完全に出来ている事が前提です。いずれにしても、制度と規制などの見直しにより国民との信頼関係を取り戻す事が先決だと考えます。