活動日記

2024/01/16

中学生の集団避難

能登半島地震から2週間が経ち懸命な救出活動が続く中、避難者は未だ電気や水がない中不自由な生活を送っています。そのような中、学校が大きな被害を受けて学校での授業再開のめどがたたない市町では、中学生を一時、市外へ避難させる動きが広がっていま。「中学生にとって高校受験を控えた大事な時期です。早く落ち着いて勉強させてあげたい」という市長や町長の言葉と、「大事な時期の親子が離れ離れになりたくない、心の支えになってあげたい」という親の言葉を聞いて、親子で苦渋の決断を強いられている様子が伝わってきます。

輪島市では、約400人の生徒が約100㎞離れた白山市の体験教育施設に教師と約2ヶ月間集団避難する計画です。輪島市が保護者に「集団避難を子どもを参加させるかどうか」のアンケート調査を行ったところ、401人中250人が同意、151人は同意しない、と無回答だったそうです。

テレビを見ながら、もし私が被災者で同じ決断を迫られたら?と考えました。高校受験を間近に控えて授業が再開できずに不安な日々を送るなら、先生とクラスメイトと一緒に避難し、一日も早く授業を再開して受験準備をする選択をします。確かに、被災して心に傷を負ったまま親子が離れ離れになるのは本当につらいと思いますが、子どもの生きる力を信じて思い切って避難させてみるのはとても良い方法だと思います。”可愛い子には旅をさせよ”という言葉もある様に、一時期親元から離れて暮らしてみると、苦労もありますが、驚くほど成長するものです。私も実家から離れて大学で寮生活をした際には、様々な規律を守る事で集団生活が成り立つ事を学びました。2ヶ月という期間限定ですが、切磋琢磨しながら勉強する子どもの成長を信じる事と、先生のご苦労に感謝しながら、保護者は目の前の災害の復興にに向き合ってもらいたいと思います。もちろんそれぞれ考えも違いますので、強要はできませんが、避難して勉強に打ち込める環境はとても大事で、良いことだと思っています。

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