活動日記

2023/06/09

健康保険証の廃止について

去る6月2日に、健康保険証を廃止してマイナンバーカードに統一するマイナンバー法など関連法改正案が国会で可決されました。来年秋からマイナカードに保険証機能を持たせ「マイナ保険証」として一体化する方針で、カードを持たない人には、保険診療を受けるために資格確認書を発行するとの事です。 マイナカードに関しては、これまでもトラブルが続々と報じられていて、マイナ保険証に情報の誤登録が7312件、マイナカードに別人の銀行口座が紐づけられた事例が14自治体で計20件、誤って別人にマイナポイントを付与する事案が少なくとも90自治体で把握されています。

このような中、身近な健康保険証を廃止し、トラブルが続出しているマイナンバーカードに一本化するのは無理があると思います。当初、河野大臣は2022年6月の段階で、現行の保険証とマイナ保険証の「選択制」を打ち出していました。しかし、河野太郎デジタル相が、突如“2024年秋に保険証を廃止する”と表明したことで「選択制」はなくなりました。私には、トラブルが続出している中、保険証をあえて廃止する意味があるのか疑問です。

また、今回マイナンバーカードとひもづける公金受け取り口座の登録制度でも、家族内で同じ口座を登録した例が13万件も見つかったとのニュースが流れました。これは単なる入力ミスではなく、制度設計における根本的な失敗で、国民の不安は払しょくできません。まずは、政府は最優先で抜本的な制度の見直しを行う事が大事だと思います。

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