活動日記

2023/09/18

北朝鮮とロシアの接近の意味は?

今回の金正恩総書記のロシア訪問は、日本として安全保障上の脅威が更に増大したと私は見ています。そして、核兵器開発を急速に進める北朝鮮が、核爆弾の運搬手段である長距離爆撃機や原子力潜水艦やその技術をロシアから供与して欲しいという思惑で訪問し、一方ロシアは北朝鮮との関係を良くすることによって朝鮮半島の緊張を高め、欧米諸国にウクライナから目をそらす狙いがあると見ています。更に、北朝鮮は、世界最大級のウランの埋蔵国ですから核兵器の増産を進めるロシアにとって北朝鮮との関係強化はメリットがあります。一方、北朝鮮は核弾頭の技術情報もロシアから入手したいという思惑が一致したと見ています。

さて、何をしでかすかわからない北朝鮮の金正恩総書記とロシアのプーチン大統領が軍事的に手を結べば、日本にとって大きな脅威となる事は間違いありません。現在でも、北朝鮮はミサイルを発射し、時には日本上空を飛んで太平洋上の落下する事もあります。この際、ミサイルの破片が日本に落下した場合は、大きな被害が出る恐れがあります。

ところで、北朝鮮の一番の貿易国そして隣国の中国に対して、今回金正恩氏は習近平氏にロシア訪問を事前に了解を取ったのでしょう。それでないと、中国は北朝鮮を公に批判するはずです。しかし、習近平氏にとって北朝鮮とロシアの関係が強固になり核大国になる事は望んでいません。ところが、今中国は不動産不況に端を発する経済の低迷や失業率の増大、更にはウイグル自治区に人権問題への国際的な批判など内政問題の対応が最優先です。

私個人の分析ですが、日本はこれまでロシア、中国そして北朝鮮から軍事的な脅威を受けています。これから、日本政府はますます毅然とした外交的な努力が必要となります。その一方で、国民の安全を守るためには、米国を含む西側諸国や韓国との信頼関係を更に深める事と、定期的な軍事演習も実施して抑止力を高める努力が必要です。

私は今後とも独自の分析を行い、SNSなどを通して国民への注意を喚起していきます。

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