活動日記

2023/08/12

国民年金が赤字

 厚生労働省が発表した昨年度の“国民年金”が3年ぶりに1,232億円の赤字、“厚生年金”は3兆4,552億円の黒字という数字に国民年金で生活している人たちは将来に不安を持ったと思います。また、“グリーンピア事業”のように年金積立事業が無駄遣いされたのではないかと考えた人も多いと思います。“グリーンピア事業”は、昭和40年~50年にかけて年金福祉事業団が年金積立金を使って“大規模年金保養基地”を全国規模で作りました。しかし、その後各保養施設(ホテル)の経営が破綻し、ある施設では約80億円で建設されたものが約3億円で売却されたりと、全体で約3,800億円の損失となり無駄な年金運用が行われたのです。この件は、国会で大きな問題となり毎日のようにテレビで報道され国民の怒りを買いました。

今回は。自営業者などが加入する国民年金の積立金の運用益が減少したことなどが要因で、3年ぶりの赤字になりました。一方、会社員や公務員が加入する厚生年金は3兆4,552億円の黒字。そして、両者合わせた積立金は過去最高の約208兆円とのことですが、国民年金で生活している高齢者には支給額が上がらず、物価高で苦しい生活に変わりがありません。 

今後少子高齢化が進み、経済の停滞が続けば「年金財政」は逼迫する事が予想されます。私たちは、「若い時に一生懸命働けば、老後は年金でのんびりと暮らせる」と信じて、真面目に年金を積み立ててきたわけです。ですから、年金の運用に関して二度とグリーンピア事業や役人の天下り先の運営など無駄に使われないよう、国会でしっかりと監視して欲しいものです。

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