活動日記

2023/08/13

支笏湖で水難事故多発

北海道の支笏湖で、水難事故が多発しているというニュース。 数年前は、ボートで釣りをしていて転覆し1人が死亡、また、一昨年は、若い夫婦がカヤックで沖に出てカヤックが浸水して2人とも亡くなられています。そして、昨日は遊泳中の息子が溺れたのを、父親が助けて自分が死亡するという痛ましい事故が起きました。 支笏湖は場所にもよりますが、岸から数メートルで急に水深が深くなっている場所が多くて、とても危険で遊泳禁止との事です。北海道には支笏湖を始め屈斜路湖そして網走湖など火山活動でできたカルデラ湖が多く存在します。そして、それらの湖は、 深い所は、水深が350メートルを超える深さがあり水温も低く、プランクトンが少ない為に湖に沈んだ木々も腐らずに沢山残っているのが特徴です。 カルデラ湖で起きた水難事故で遺体が上がらない事がありますが、それは、湖底の木々に引っ掛かり遺体が上がらない事と、余りにも水深が深いためだと言われています。

私は、自衛隊の美幌駐屯地に勤務していた際、夏場に網走湖でレンジャー訓練の中の水泳訓練(着装泳や人命救助訓練そしてボート操法訓練など)を行っていました。その際は、急に水深が深くなる所や水温の変化そして風力などをチエックして訓練に臨んでいました。当時、私も隊員と一緒に着装泳(服装を身に付けたまま泳ぐこと)をして、急に深みにはまってしまった事がありました。その時の急激な水温の低さに驚いた事は今でも鮮明に記憶に残っています。もし、その時に自分がパニックに陥ったら、水を飲んで溺れた可能性があると今でも思っています。

これまで、海や川そして湖での水難事故は同じ場所(その周辺)で起きると言われています。川では、流れが穏やかで安全そうでも“深み”にはまっておぼれる例が沢山あります。大人は、子供たちと水泳などで遊ぶときは、“命”を守る為に、海や川の危険性に関する知識をもっと学ぶべきです。

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