活動日記

2024/05/07

国民年金 その2

先日、テレビで若者が「将来年金をもらう気がないので払わない」と言っていましたが、それは間違いです。日本国籍を有する20歳~60歳未満の人は、国民年金保険料を支払うのが義務です。

日本の年金制度は「賦課方式」で運営されています。賦課方式とは、現役世代が納めた年金保険料を、年金支給に充てる方法です。国民年金保険料は自分のために貯める「積み立て方式」ではなく、今の年金受給世代を支える役割があるのです。そして、国民年金制度の良い点は、老後の年金だけでなく、病気やけがで障害が残った場合や、自分に万が一のことがあった場合も保障が受けられる制度になっているのです。

もし、国民年金保険料が未納のままだと、将来自分が必要な時に年金をもらえない可能性もあります。但し、経済的な理由で国民年金保険料の支払いが難しい場合は、「免除」「納付猶予」制度が利用できます。老後の年金や、いざというときの障害年金・遺族年金がもらえないという事態を防ぐためにも、払えないと分かった段階で早めに申請手続きをする事が大事です。

いずれにしても、現在の国民年金制度は自分たちの納める保険料が、年金受給者を支え、将来自分の年金受給の資格を持つ事になるという事を理解する事が大事です。そして、この制度を維持するために、大人たちは子供たちに確実に伝える事も大切です。若者もこの制度を理解し、自分たちは高齢者を支え、将来自分たちは子供たちに支えられるという自覚が必要です。

昨日のブログで、以前社会保険庁「年金の無駄使いや消えた年金」の問題を指摘しましたが、国民年金制度は他国にない素晴らしい制度です。これからもこの制度が持続できるよう、役人の皆さんだけでなく国民全体で努力していく事が大事です。

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