活動日記

2024/03/08

女性の活躍

自衛隊で初めて女性が“海将”の昇進し、海上自衛隊の指揮官に就任という良いニュースにOBとして嬉しさで一杯です。

その方は、近藤奈津江海将(旧軍の海軍中将)です。海将は海上自衛隊の最上級の階級ですが、近藤海将は大湊地方総監の総監(青森県むつ市)という第一線部隊の最高指揮官でもあります。自衛隊では、陸上自衛隊で五ノ井さんのセクハラ事件があり国民に暗い職場のイメージを与えてしまいましたが、今回のニュースは自衛隊で一生懸命働く女性ばかりでなく、日本には女性に活躍の場があるという事を世界に発信できたと思います。

というのも、最近の調査で日本では企業で管理職に占める女性の割合は約15%と先進国の中で下から3番目という低い割合です。因みに最下位は韓国で、続いてトルコ次いで日本です。ここまで女性の活躍の場が出来ていないとなればもはや“先進国”とは言えません。

近藤海将が入隊した頃は、護衛艦などの自衛艦などは女性の職場環境が整っていなかったのでトイレや入浴そして寝室などで苦労したようです。しかし、海上自衛隊は男性優位の職場から女性の高い感性と能力を生かす職場に変えようと努力し、現在では最新鋭のイージス艦の艦長や対潜哨戒機P3Cのパイロットが女性自衛官です。また、女性の幹部自衛官ばかりでなく、一般隊員の女性も通信・会計・需品(食料品など)・整備分野でも高い能力を発揮して活躍しています。現に今回の能登半島地震の被災地支援では、女性隊員が被災者への食糧支援や入浴支援、健康相談などで活躍し被災者から感謝されています。

近藤海将のニュースは、これから自衛隊だけでなく他の職場でも女性の活躍の場が広がる事が期待されます。そして、世界で日本女性が更に活躍できる場が増える事を期待したものです。

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