活動日記

2023/11/01

復興大臣の資質

先月福島第一原発で放射性物質を除去する作業中に、作業員2人が防護服の上から廃液を浴びて入院しました。この事を土屋品子復興大臣が知らなかったことが国会の委員会で判明しました。その報道を聞いて、復興庁の役割などが曖昧になっているのではないか?大臣の資質や能力は?と考えさせられました。更に、土屋大臣が「その事実は報道で知った。そして大変ショックを受け、色々な省庁と連携すべきだと反省した」と、簡単で他人事のような答弁を行いましたがそれにはさすがに怒りを覚えました。

そして、私は土屋大臣は報道で知った後の対応を何もしなかったのだろうとも思いました。復興大臣であれば、経済産業省や東電から詳細の事情を確認して原因や作業員の容態更には再発防止に向けて取った措置などにも言及してしっかりと答弁すべきです。

ところで、土屋大臣は9月の大臣就任直後に福島県を訪れ、知事や関係者との会談で「特定帰還居住区域」の「きょじゆう」を「いじゅう」と何度も読み違えた事は有名な話しです。福島第一原発事故の事故から12年も経過していますが、未だ3万人もの避難者がいて自宅に戻れないで不自由な生活を送っています。そのような人たちに寄り添いながら一日でも早く復興出来るよう働ける資質や能力そして実行力のある人物を復興大臣に指名すべきです。土屋大臣を見ていると、岸田首相は復興大臣のポストを軽く考えているだろうと思えて残念です。

 *復興庁の役割:東日本大震災被災地の(1)復興に関する国の施策の企画、調整及び実施、(2)地方公共団体への一元的な窓口と支援等を担います。復興庁は、令和3年3月31日で設置期限が切れる予定でしたが、10年間期限が延長されました。

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