日大の林真理子理事長が、日本大学アメリカンフットボール部の寮での大麻事件の対応を巡り、沢田康広副学長に辞任を求めているとの事です。私は、最初にこの事件の記者会見での林理事長の混乱した対応ぶりに、林理事長に正確な報告は行われているのか？と疑問を持ちました。そこで、今回の報道を見ると、もしかしたら元検事の沢田副理事長が、大麻事件の詳細を把握しながら林理事長に詳細な報告をしなかったのか？と疑りました。

いずれにしても、日大は「危険タックル問題」や「元理事長の脱税事件」で揺れた日大の大改革を託されて林理事長が就任したのですが、大学内の混乱は更に深まっている様子にOBやOG、職員そして在校生は心を痛めていると思います。

ところで、日大は元理事長の脱税事件から「私学交付金」の約９０億円が交付されていません。このような混乱が続くと、更に不交付が続き学校運営にも支障が出てきます。現在、これらの一連の事件で長年培ってきた日大の素晴らしい伝統が一瞬のうちに崩れ去りました。今回の林理事長の辞任要求で、学校の理事会自体の判断で「日大が組織を改革しようとする自浄能力があるのかどうか」が見られていると思います。

いずれにしても、現在日大では約７４，０００人の学生が学んでいます。その学生たちが、一日も早く落ち着いて勉強に専念できるようにするのが理事長を始め理事会の大事な役目です。今後も注視していきます。