月刊誌「致知」を購読してから約１５年になります。購読し始めたころは、仕事が忙しいのと内容が固いので一部だけ読んで積読（つんどく）の状態でした。しかし、最近では、時間をかけて読む心の余裕も出てきた事もあり、正にこの「致知」で自分を磨くことが出来ていると思っています。更に、同じくこの「致知」を購読している友人とも読んだ内容について意見交換できる事も楽しみにしています。

今回、９月号の特集「時代を拓く」は実に勉強になりました。その中で、これまで現代日本を築いた代表的なリーダーの伊藤博文、福沢諭吉、岩倉具視その他数多くの人に共通している「時代を拓くリーダーの条件」には、次の６つがあると言っています。それは、⓵時代の流れを読み方向を示す事　②必死で働くー会社、仕事、社員に対する愛情と熱意は誰にも負けない　③自分を磨き続ける事　⓸集団を幸福に導く事　⑤犠牲的精神ー自分の都合より組織の事を優先する事　⑥宇宙の大法を信じ、畏敬し、その大法に則り行動する事の６つです。

この条件を見て、では今の私は？と振り返ってみたところ、②と③が該当すると思っています。そう考えるとまだまだ時代を拓くリーダーには程遠いと反省しています。

ところで、今回の致知の中で「５０年先の日本に未来はあるか」という著名人の対談がありましたが、その中で「人口減少、技術力の低下、地政学リスク、自国の防衛を他国に任せる、この４つは消滅した国家の共通点だ」との指摘は、今後の日本では？と思っています。これからの日本の将来を担う若者たちは、この点を肝に銘じて自分を磨いて欲しいと強く思いました。久しぶりに致知を時間をかけて読むことが出来充実した日を過ごすことが出来ました。